会長あいさつ

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会長あいさつ

 日本で最初のコロナ陽性者がでたのは、2020年1月15日でした。今年10月で約620日が経過します。その間、波状的に増える感染者に対して、政府は「緊急事態」「蔓延防止」を繰り返し出され、我々の生活、経済も含め、社会は大きく変わりました。その中で我々、米子ライオンズクラブは結成65周年の節目を迎えます。昭和31年、松江ライオンズクラブをスポンサーにより結成され、日本で35番目のクラブとして、認証されました。その後、米子ライオンズクラブは友愛と相互理解の精神の基、平和と自由を守り、社会奉仕に全会員で取り組んで参りました。鳥取県西部地区中学校武道大会、湊山公園の猿が島建設・維持、環境保全のための白砂青松活動等、地球に根差した多くのアクティビティを行っております。台湾の大彰ライオンズクラブ、又、高知ライオンズクラブとの国や地球を越えた友好親善も続けております。
 本年、私はこの節目の期に、会長の大役を仰せつかり、我々が置かれたこの地域で、さらに少しでも地域の役に立つ活動の灯をともし、そして、その灯を広げ世の中を明るくするという、「一灯照隅 万燈照国」(陽明学者安岡正篤氏の言葉)のスローガンを掲げさせて頂き、この一年間、取り組んで参ります。コロナ禍の中、通常の活動も、中止又は変更もあります。65周年記念事業も現在、検討をしておりますが、やはり、多くの影響を受けております。しかしながら、会員をはじめ、関係する多くの方々の「安心、安全」にしっかりと対応し、活動を行うのが、米子ライオンズクラブの使命であると考えております。クラブの活性化は各委員会活動の活性化が最も重要です。又、将来の当クラブの方向性を考えると、地域で活動する若手の経済・奉仕団体との繋がりを構築し、そこからも多くの情報を得て、精査し、アクティビティを進化させる事も必要であると思います。
 最近、異常気象に因ると思われる自然災害や地震等に対し、「いのち」を守る取り組みも、微力であっても、出来るところから取り組むべきであると思います。コロナ禍中で、私が今、最も気になっていることがあります。それは自殺者の増加です。「いのち」は数字のみが重いとは考えておりませんが、昨年の新型コロナでの死者は全国で、約3,500人です。そして、自殺者は約22,000人にのぼります。前年比約8,000人の増加です。そして、特に注目すべきは、10代、20代、30代の増加です。自殺者の増加人数の内、約5,700人(10代約700人、20代約2,500人、30代約2,500人)がこの年代であり、この年代の死因の一位となっております。直接コロナに関係ないようにみえますが、鬱々(うつうつ)とした、この時代の中で生きていくことに希望を見出せない若者が増えているのではないでしょうか。実際に子供と若者の貧困という社会問題も起きています。我々、米子ライオンズクラブが出来る範囲は小さいかもしれません。しかし、今、地域の若者の生活の一助となる活動を、まず出来る範囲を限定してでも、早急に実施すべきと考えております。
 私は、米子ライオンズクラブを今後も誇りと責任をもって地域に貢献するクラブとして、邁進させる決意であります。今後共、会員の皆様、関係者各位の更なるご指導、ご鞭撻を戴けます様、お願いを致しまして、私の挨拶とさせて頂きます。

会長 小野 政彦

米子ライオンズクラブ会長

会長 小野政彦